個人年金保険を選ぶポイント

個人年金保険を選ぶポイント

個人年金保険は、老後の生活を左右する可能性があるので、どの保険商品を選ぶかは慎重に考えなければなりません。

個人年金保険を選ぶ際に注意しておきたいポイントとしては、以下のようなことがあげられます。

個人年金保険を選ぶポイント

  • 受け取り年齢や支払い期間は自分で選べるか
  • 貯蓄がメインか投資がメインか
  • 税金控除対象になるか
  • 支払い方法は選べるか
  • 保険料払込免除は設定できるか
  • 返戻金の受け取り方法の選択肢は多いか

それぞれのポイントについて、説明していきます。

受け取り年齢や支払い期間は自分で選べるか

何歳から年金を受け取れるようになるか、何年間保険料を支払う必要があるかなどは、それぞれの個人年金保険によって異なります。

保険商品の設定上、受け取り年齢や支払い期間が固定されているものもあれば、カスタマイズできるものもあります。当然後者のほうが申込者の都合に合わせて利用しやすくなりますね。

無理なく働ける年齢内に支払い期間が満了になるように設定しておけば、将来に無理なく備えることができるので、自分のライフプランに合った保険商品を選ぶことが重要です。

個人年金保険を公的年金を受け取るまでのつなぎにしたいのか、公的年金に+αして受け取りたいのかという視点は、受け取り年齢・支払い期間を調整する際に欠かせません。

貯蓄がメインか投資がメインか

個人年金保険は保険商品の一種ではありますが、貯蓄的な性格が強い商品もあれば、投資的な性格が強い商品もあります。

そのため、個人年金保険にどのような役割を期待しているかによって、利用すべき商品が変わってくるでしょう。

老後に向けて貯金したいと考えているものの、自分で貯金しようと思うとなかなか難しく、個人年金保険を貯金代わりに利用しようと考えている場合は、リスクの少ない円建て個人年金保険がおすすめです。

個人年金保険の投資的な性格に注目して、老後資金を増やすために活用したいと考えているのであれば、変額個人年金保険や外貨建て個人年金保険を選ぶのがいいですね。

税金控除対象になるか

有期型の個人年金保険の年金受取期間は、5年・10年・20年など、複数の期間から選べるようになっていることが多いです。

このとき、受取期間を10年未満にしてしまうと、支払う保険料が個人年金保険料控除の対象とならなくなってしまいます。

また、保険料の払込期間が10年未満の場合も同様に、個人年金保険料控除の対象とはなりません。

個人年金保険は、一度加入したら長い期間保険料の支払いが続くことになるので、税金控除の対象になればその効果はかなり大きいものになります。

ライフプラン的に、受取期間や保険料の払込期間を10年未満に設定するのが好ましいと判断した場合は仕方ありませんが、そうでない場合は、受取期間や保険料の払込期間は10年以上に設定したいですね。

支払い方法は選べるか

保険料の支払い方法に関しては、あらかじめ決められている商品もあれば、分割払いや一時払いなどいくつかの選択肢がある商品もあります。

一時払いを利用して契約時に一括で支払ってしまえば、保険料の割引率は高くなりますが、上述したように個人年金保険料控除の対象とはならなくなります。

逆に、分割払いで支払うと個人年金保険料控除の対象とはなりますが、支払わなければならない保険料の総額は大きくなります。

それぞれにメリット・デメリットがあり、利用者の置かれている状況によって、どの支払い方法が最適かは異なります。

そのため、いくつかの支払い方法のなかから選べるほうが、より適した選択をおこないやすくなりますね。

保険料払込免除は設定できるか

個人年金保険を契約した当初は、定年退職する少し前まで保険料を支払い続ける予定で、計画を立てていたかもしれません。

しかし、健康上の都合や会社の倒産などで働けなくなってしまうことも考えられます。

そのような場合に備えて、保険料払込免除が設定できる商品のほうが安心です。

保険料払込免除に関しては、自動付帯・特約として設定可・そもそも免除不可と、年金の種類によってさまざまなので、事前に調べたうえで保険商品を選びましょう。

返戻金の受け取り方法の選択肢は多いか

個人年金保険のなかには、返戻金の受け取り年齢を当初決めていた年齢から変更できるものもあります。

もともとは60歳で定年退職して、すぐに個人年金保険の返戻金を受け取ろうと考えていたかもしれませんが、会社の都合で定年退職後も嘱託社員として働き続けることになるかもしれません。

そうなった場合、返戻金の受け取り開始年齢を60歳ではなく、たとえば65歳に変更したくなるかもしれませんね。

返戻金の受け取り方法に関しては、選択肢が多ければ多いほど、いざという場合にも対応しやすくなります。

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