個人年金の仕組みや種類がひととおりわかったところで、将来どのくらいの年金を受け取ることができるのか、簡易的に試算してみましょう。
以下は年金開始年齢が65歳、月額保険料2万円の確定年金で、「契約年齢」「据置期間の有無」が異なる3つのケースについてシミュレーション*したものです。
*明治安田生命Webサイトの個人年金シミュレーションを使用
①30歳男性・月額保険料2万円・据置期間あり(5年)の場合
年金開始年齢 | 65歳 |
払込期間 | 30年 |
払込保険料累計額 | 720万円 |
支払われる年金額 | 76.2万円×10年 (年金受取累計額:約762万円) |
一括受取額 | 約751万円 |
返戻率 | 105.9% |
②30歳男性・月額保険料2万円・据置期間なしの場合
年金開始年齢 | 65歳 |
払込期間 | 35年 |
払込保険料累計額 | 840万円 |
支払われる年金額 | 88.3万円×10年 (年金受取累計額:約883万円) |
一括受取額 | 約870万円 |
返戻率 | 105.2% |
③40歳男性・月額保険料2万円・据置期間あり(5年)の場合
年金開始年齢 | 65歳 |
払込期間 | 20年 |
払込保険料累計額 | 480万円 |
支払われる年金額 | 約49.8万円×10年 (年金受取累計額:約498万円) |
一括受取額 | 約490万円 |
返戻率 | 103.7% |
明治安田生命 | 年金かけはし - シミュレーション
https://www.meijiyasuda.co.jp/find/list/kakehashi/simulation/index.html①は契約年齢が30歳で据置期間を5年としたケースです。据置期間とは、保険料の払い込みが終わってから、年金を受け取るまでの期間のことです。
年金開始年齢まで保険料を支払い続ける②と比較すると、年金受取額は②の方が多くなるものの、年金受取率は①の方が0.7%高くなっています。
また契約年齢が40歳でで据置期間を5年の③と比べると、①の年金受取率のほうが2.2%高くなっていることがわかります。
以上の結果から、保険料払込期間が長いほど、また措置期間が長いほど年金受取率が高くなることがわかります。
上記シミュレーションで比較した年金受取率の差を高いと感じるか安いと感じるかは人によって異なるところだと思いますが、これらの特徴をふまえて、個人年金を契約する年齢や据置期間の有無を検討するとよいでしょう。
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